オンラインイベント「バーチャルなキャラに「権利」は必要?」

下記の要領にて、オンラインイベント「バーチャルなキャラに「権利」は必要?――対話知能学プロジェクト×日本科学未来館 vol.2」を開催します。

放送日時:2020年 9月26日(土) 14:00~15:00
視聴方法:YouTube Live(Miraikan Channel)にてインターネット放送します。
     ご視聴はこちらから。

開催趣旨
 実在する人間をモデルにしたCGキャラクターやロボットなど、バーチャルに作りだされた存在が、社会に浸透し始めています。架空のキャラクターを自分の化身(アバター)として使い、インターネットやゲームの世界で活動する人もいます。
 このようなバーチャルとリアルとが共存する未来では、いろいろな問題が起こるかもしれません。
 例えば、もし自分自身や、家族や友人など大切な人たちをもとに作られたCGキャラクターが、インターネットで根拠のない悪口を言われるなどの“いじめ”を受けたら、どう感じますか? このようなことが起こらないように、キャラクターに対しても人格権のような権利を認めるべき、という議論があるかもしれません。
 また、自分の考え方を学習した人工知能がつくられたとして、その人工知能が勝手に絵画や小説などの創作物をつくったときに、著作権は誰のものになるでしょうか。自分の容姿をコピーしたアンドロイドやキャラクターが、第三者の創作物に登場したときの肖像権も問題になるかもしれません。
 今回のイベントでは、バーチャルなキャラクターの「権利」をあえて考えてみることで、バーチャルとリアルのはざまに生きる私たちの未来について、視聴者の皆様と一緒に考えていきます。お迎えするのは、未来館内の研究エリアに入居する、バーチャルな存在を含む機械と人間が共生する未来社会を目指して研究を進める「対話知能学」プロジェクトの3人の研究者。代表でロボット工学研究者の石黒浩さん、ロボット法や情報法を研究されている法学者の新保史生さん、バーチャル・キャラクターについて研究されている法学者の原田伸一朗さんです。
 最前線で活躍する研究者とともに、少し先の未来を一緒に考えてみませんか。
 皆さんのご参加、お待ちしております。

ゲストスピーカー:石黒 浩(大阪大学大学院基礎工学研究科・教授/「対話知能学」領域代表者)
         新保 史生(慶應義塾大学総合政策学部・教授/「対話知能学」A04班研究代表者)
         原田 伸一朗(静岡大学 情報学部 情報社会学科・准教授/「対話知能学」A04班研究分担者)
企画・ファシリテーション:三井 広大(日本科学未来館・科学コミュニケーター)

字幕の視聴について:音声認識字幕アプリ「UDトーク」によるコミュニケーション支援を行います。

問い合わせ先:日本科学未来館(Tel: 03-3570-9151)

※ 本イベントの詳細は、日本科学未来館ウェブサイトをご覧ください。