研究組織

A01 対話継続関係維持研究グループ

好意の返報性に基づく対話惹き込みシステムの開発

研究代表者
瀬島 吉裕(関西大学)
専門分野:感性ロボティクス
研究役割分担:研究統括、対話惹き込みシステムの設計開発
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従来のロボットの目は、共同注視やアイコンタクト等の視線制御に留まっており、情動や興味関心に関連する瞳孔反応を制御するアプローチは十分ではない。本研究では、ロボットの瞳孔反応を主体とした好意行動を生成することで疑似的な興味を対話者へ促し、対話へ惹き込むコミュニケーションシステムを研究開発する。このシステムは、コミュニケーションにおける対話者の音声や瞳孔変動に基づいてロボットが意図的な視線行動や瞳孔表現を生成し、対話者へ好意という無意識的なソーシャルシグナルを伝達する。対話者は、ロボットからの好意行動を自身への興味として捉え、好意の返報性効果により対話への意欲を増進させる等、対話へ惹き込む。とくに、対話的論理が破綻するような状況であったとしても、愛嬌を振りまくように好意的行動を加減速することでやわらかい雰囲気を生み出し、対話場を崩さないまま次の話題へ移行するインタラクションデザインの設計指針を確立する。